あんまり覚えてないや

ポップカルチャーを忘れないようにつらつらと。

映画

監督 坂本欣弘・脚本 北川亜矢子『もみの家』

学校に行けなくなった主人公・彩花(南沙良)は、若者たちの自立を後押しする施設「もみの家」で過ごすことに。 もみの家の主・佐藤(緒形直人)に温かく迎えられ、自然に囲まれた施設で過ごすうちに自分の気持ちと向き合うようになる・・・という話。本当に心か…

タイカ・ワイティティ『ジョジョ・ラビット』

ナチス統治下時代、10歳のジョジョが青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、イマジナリーフレンドであるヒトラーに助けられながら一人前の兵士を目指す少年の日常をコミカルに描き出したアカデミー賞最有力候補の今作。『ライフイズビューティフル』『まぼ…

岩井俊二『ラストレター』

待望の岩井監督作品。淡くて切ない素敵な映画でした。誰かを好きになって、恋をする、この思い出だけで私たちは生きられる。たとえその恋の結末が悲しいものだとしても、誰かを愛し愛されて生きたあの日々が、これからもずっと私たちの今を照らしてくれて前…

ボン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』

巷で超話題の映画。都内はほとんど満席でやっと観れました。 ファーストカットから圧巻で、リズム感がほんとに心地よくてどんどん見入ってしまった。「貧困」「格差」とい社会メッセージをただ投げかけているだけてなく、細かな演出や仕掛けでエンターテイメ…

大橋裕之・岩井澤健治『音楽』

ヤンキー3人組が、ひょんな思いつきでバンドを始める話。最高だ。 アホで、ださくて、無意味な青春時代。だけど、あんな時間や思い出があるこそ、今を生きられるんだよなー大橋裕之さんの絵は本当に不思議な魅力があるなーあの無機質だけど惹き込まれる目が…

土方宏史『さよなら、テレビ』

業界をざわつかせたドキュメンタリーの劇場版。 テレビ局の局員・契約社員・制作会社の派遣社員の3つの視点から、今のテレビ報道の抱える闇をひも解かれていき、考えさせられた。その中でも「ドキュメンタリーの現実って何?」という契約社員の記者の言葉が…

中川龍太郎監督『わたしは光をにぎっている』

中川龍太郎監督の最新作「わたしは光をのいぎっている」を観てきました。「四月の永い夢」や「走れ、絶望に追いつかれない速さで」などを世に送り出してきた監督で、青春ものや女の子をチャーミングに撮らせれば間違いなく若手でトップクラスだと思っており…

箱田優子『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

夏帆が主演をやると聞いてから、ずっと楽しみだったこの作品。本当に最高でした・・・夏帆の代表作として刻まれるんじゃないでしょうか?この映画の「ズレ」の描き方が最高に素晴らしかった。誰もが経験する、最強で無敵で何にでもなれる気がした子ども時代…

石川慶/恩田陸『蜜蜂と遠雷』

恩田陸作品×松岡茉優主演で完全に僕の心を射抜かれてしまい観てきました。 ありふれた表現ですが、大学生の頃に単行本を読んで、言葉だけで頭に音楽が流れるという体験をしたことを今でも鮮明に覚えているほど思い出が詰まったこの作品。 正直、実写化が発表…

三谷幸喜『記憶にございません』

4年ぶりの三谷幸喜映画ということで、ずっと楽しみにしていたこの作品。 やっぱり面白かった!「三谷幸喜」というネームバリューでかなりハードルが上がっているにもかかわらず、しっかり面白く仕上げてくるのはほんとにかっこいい。 キャストの妙もばきばき…